リフォームやリノベーションをお考えの方のなかには、世代を問わず夫婦2人暮らしという世帯もそれなりにたくさんいらっしゃいます。そこで今回は、「戸建ての持ち家」をリノベーションした3組のご夫婦宅のリノベーション事例をご紹介します。
明るい家で、気分も明るく。
室内に光を採り込む工夫を随所に
古い戸建て住宅は一般的に、間仕切り壁がいっぱいあって室内が薄暗い場合が多いですが、札幌市のTさんご夫妻のお住まいも、全体的に閉じて薄暗い印象でした。「独立したキッチンをやめて、開放感のあるLDKにしたい」という奥さんのご要望もあり、キッチンの壁を取り払ってひとつながりの広々としたLDKを実現した様子がこちらです。
独立していて狭かったキッチンを、収納を兼ねたカウンター付きのキッチンに。LDK全体が明るくなりました。パステルカラーがきれいなピカピカのキッチンに、日々料理に向かう気持ちも変わりそうです。
暗さの悩みは玄関まわりも同じ。そこでリビングの光を間接的に採り込めるように、壁にガラスブロックを入れました。また光を遮っていた玄関収納を上下に分かれたセパレートタイプに入れ替え、外の光が玄関に射し込むよう工夫しました。
「ちょっとした工夫でいろいろ改善されたなぁと感心しています。息子たちが独立し、わたしたちも老後をイメージできる年代になった今が、リノベーションにはちょうどいいタイミングでした」とTさん。悩みだった結露の解消や、将来に備えたバリアフリー化もできて、子育てが一段落したTさんご夫妻のこれからの暮らしにぴったりのリノベーションになりました。
集めた本は数千冊!整理がしやすい収納で、
大好きな本を満喫できる暮らしを実現
「コレクションしたものがたくさんあるけど、収納場所がないからダンボールに入れっぱなし…」ということ、ありませんか?札幌市のHさんは、まさにそんな悩みを抱えてらっしゃいました。集めていたのは「本」で、蔵書は数千冊というから驚きです。「大半が箱に入ったまま。また既製の本棚では収納しにくい文庫本がたくさんあるので、上手に整理できる収納がほしい」というのが、Hさんのご要望でした。
そこでリノベーションにあたっては、キッチンの奥に設けた「書庫」に膨大な蔵書のほとんどを集約。コの字に配置した造作本棚の下には、数千冊の文庫本や新書が収納できる引き出し式の造作本棚が11本収まっています。書庫以外に2階ホールやご主人の書斎にも書棚を設け、家の中のそこここに本の居場所をつくりました。
「見たい本がすぐに手に取れるようになり、とても便利です」とHさん。私設図書館のような特別な場所が家のなかにできたことで、25年暮らした慣れ親しんだ家にさらなる愛着が生まれ、夫婦2人での豊かな老後につながりそうです。
実家リノベで住まいのデザインを一新!
庭への想いを受け継いで、自分らしい住まいを楽しむ
年齢とともに好みは変わり、トレンドも移り変わります。そして家に要求される機能も変わることがあります。
古い設計にありがちな暗い独立式キッチンや、使いにくかった間取りを変更して、家事動線がスムーズになるように実家をフルリノベーションしたT様邸。
SAWAI建築工房ではLDKをスッキリ整えておきたいというリクエストを叶えるため、食品や日用品がたっぷり収まるパントリーや、洗濯物の干す作業から収納まで一箇所でできるランドリールームをご提案。
「完成してみれば以前とまったく違う印象になって、動線の工夫や内装デザインで、家ってこんなに変えられるんだと驚きました」と引き渡し後の訪問で嬉しいコメントをいただきました。
戸建て住宅は、工法にもよりますが、一般的にマンション以上にリフォームやリノベーションで改善できることが多く、「古くてやりようがなさそう」と思っても、想像以上のポテンシャルを秘めている場合があります。
今お住まいの戸建て住宅で悩みや困っていることがある方は、自分たちの今やこれからのライフスタイルの希望を考えて相談すると、思いがけない住まいの姿が浮かび上がってくるかもしれませんね。