畳は日本の伝統的な床材であり、柔らかく快適な足触りや温かみがあるため多くの人々から愛されています。
しかし、リフォームを行う際には現代の生活スタイルに合わないと感じて畳を取り払うご家庭のほうが多いのではないでしょうか。
そんな中、最近では畳を取り払うのではなく、リフォームによって畳のあるお部屋やスペースを作る事例も増えています。
畳のあるお部屋やスペースは、和の雰囲気を取り入れたり趣味のスペースとして利用するなど多様な使い方ができるからです。
本記事では、SAWAI建築工房で施工した畳を取り入れたリフォーム事例をいくつかご紹介します。
カラーの選べる和紙の畳でモダンな仕上がり
風通しが悪いことがお悩みだった札幌市のM様邸。リフォームではリビングと隣の洋室を隔てていた壁を撤去し、明るく気持ちの良いLDK空間にしました。
6帖あった和室は4.5帖のモダンな和室空間へ変身。畳はカラーの選べる和紙素材のものを選び、ドアは引き戸で床にレールの無いものを使用しました。
キッチンの壁をなくしたことで風通しの良いオープンにリビングへ変身。
実家リノベで生まれ変わった和室
築29年のご主人の実家を引き継ぎ、家族5人の住まいへとリノベーションすることにしたWさんご夫妻。
もともと8畳だったの和室を少し小さくして、4.5畳+吊り収納にすることで無駄のないスペースに生まれ変わりました。
和室には濃紺の壁紙に和風柄の化粧板を使って造作家具を設置。
収納の下のタイルは扉の柄に合わせた六角形のデザインのもので組み合わせしました。
モダンな雰囲気な和室のイメージでグッと色の濃い壁紙や斬新な柄を使ったり、個性的な空間にしてみるのもおすすめです。
白とこげ茶を基調にしたシンプルな空間
独立を機に早期退職し、子どもの頃から憧れていた漁師に転職。新たな人生をスタートすることになったU様。
2度目の新築でご夫妻がこだわった省エネの平屋住宅。設計した畳スペースは、白と焦げ茶を基調にした全体デザインに併せてとてもシンプルな空間になりました。愛用の家具が小物がバランスよくレイアウトされ、雰囲気はまるでアジアのリゾートホテルのようです。
コンパクトながらたっぷり収納できる畳スペース
間取りの見直しで以前よりもコンパクトになった和室。小上がりにして床下全面を収納として使える仕様にしました。
また小上がり下の収納を引き出したときにはリビングのTVボードへぶつからないように設計しています。
小上がりをイス代わりに使えるカウンターは、ワークスペースとしても使用できますね。
垂れ壁に格納したロールスクリーンを下げるとリビングと仕切ることができ、客間としても使えるようになります。
ダイニングの腰掛けとしても活躍する小上がり
和室だった部屋とキッチンの間の壁を取り払い、キッチンをI型からオープンなL型にすることにより、隣り合うリビングと一体感のあるダイニングキッチンへとリノベーションしたK様邸。
ダイニングに配置した小上がりの畳下は布団収納になっており、腰掛けとしても活躍。来客時にも有効につかえるスペースになるように設計しました。
畳は伝統的な床材ですが、現代のライフスタイルに合わせて様々なデザインや用途に取り入れられており最近はイ草よりも色褪せしなくて丈夫な素材のパルプ畳が多くなってきてます。
柔らかい質感が癒やしの効果もある畳スペース。
畳を取り入れたリフォームは家全体の雰囲気を変えたり、新たなスペースを生み出すことができます。
リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。