【戸建て】実家リフォームW様邸

築年数

築29年

お住まい

夫婦2人+子供3人

実家リノベで実現。音楽室のある5人家族の住まい

築29年のご主人の実家を引き継ぎ、家族5人の住まいへとリノベーションすることにしたWさんご夫妻。暖かく明るい家にしたいこと、雪処理が大変な屋根を無落雪に変えたいこと、そして結婚した当時からご主人が話していた「家を持つ時には楽器演奏が楽しめる音楽室をつくる!」という夢の実現がご希望でした。

Before

そこで提案したのは、吹き抜けの位置を家の真ん中から南面の窓側に移動して、光がさんさんと降りそそぐ明るいリビング。2階には、ご主人念願の防音機能があり、ドラムセットやピアノ、アンプなどが置ける広さの音楽ルームを配置し、3人分の子ども部屋も設けました。

外壁には、長寿命でメンテナンスの手間がかからないオメガの塗り壁を採用。味わいのあるテクスチャーも魅力的で、雰囲気のある外観に仕上がった
防音施工した音楽ルームは、バンドを組んだ経験もあるご主人の夢の空間。ただ今のところは、小学校のビッグバンドに所属するご長男が専有して、ドラムのテクニックを磨いているそう
アイアンの手すりがアクセントの階段まわり。階段途中の壁の小窓は、廊下の明かり取り窓。段板の1段目の下はロボット掃除機の基地になっている
以前は階段側に開いていた吹き抜けをふさいで、新たに窓側を開放。吹き抜けの位置が変わったことで、リビングがぐっと明るくなった

この住宅はツーバイフォー工法で建てられた家でしたが、この場合、構造的に抜けない壁や梁が多く、重要な部分の構造を変えずにどこまでご希望を実現するプランができるかが肝心です。例えばこのお住まいでは、キッチンの向きを変更するにあたって、ダイニングが元の間仕切りをまたぐ位置になりました。そうなると、テーブルを分断するように真上にかかる大きな梁が気になるところですが、照明を造作でつくり込み、凹凸が気にならないように工夫しています。

以前は窓向きだったキッチンを、リビング向きに変更。「子どもたちがどこで何をしているか全部見えます(笑)」と奥さま
吹き抜けの大きな窓の外に空が広がって気持ちがいいリビング。窓には高性能なトリプルガラスを採用するなど適材適所の断熱改修により、家のどこにいても室温が安定していて快適
2階ホールの一角には、本棚スペースを設置。その裏手に配した納戸的なクローゼットは、壁の上部を開けて風通しに配慮した。トイレ横の洗面台は、お子さんたちの朝の歯磨きや洗顔にも使える

リビングや音楽室のほか、客間として使える和室や各所に設けたたっぷりの収納など、「欲しい機能がすべてそろいました」と奥様。基礎の断熱や外壁の付加断熱などの断熱改修をすることで住宅性能も向上し、どこにいても暖かく、家族5人がのびのびと暮らせる暮らしの場となりました。

ゆったりとした広さの2階ホール。廊下のつき当たりは吹き抜けに面している
抜けない壁の関係もあって広々とした玄関ホールは既存のままだが、窓を新設して明るい玄関に。大容量の収納が「使いやすくて便利!」と奥さまに好評
親子ドアで仕切られていた玄関ホールとリビングは、縦格子のガラスの引き戸に変更して使い勝手を改善
8畳の和室を少し小さくして、4.5畳+吊り収納に。濃紺の壁に、造作収納の亀甲紋のデザインが美しく映える
収納の扉にあわせて、床面にも亀甲モチーフのタイル材を採用。地窓からにじむ光が趣きを感じさせる