住まいの使い勝手や暮らしやすさを大きく左右する収納は、リフォームやリノベーションを機に、自分たちの暮らしに合わせてカスタマイズしたいポイントです。そこで今回は私たちがオーナー様のお住まいで手がけたさまざまな家具や造作棚をご紹介します。
玄関の造作棚
一日に何回も家族が出入りする玄関がごちゃつくと、なんとなく浮かない気持ちに…。既存住宅だと玄関が狭くて、物が玄関土間にあふれてしまう例も多く見られます。そこでリノベーションでは、ライフスタイルに合わせて間取りを見直し、玄関収納を広く確保できると、利便性が良くなります。
マンションリノベーションを施工させていただいたS様邸では、「大容量の収納がほしい」というご要望も加味してウォークインのシューズクロークを配置。壁面を最大限に活用した造作棚に、家の内外で使う物をまとめて収納できるようにしています。
また造作の大きな魅力のひとつは、空間の条件に合わせて工夫できることです。
新築と違い、リフォームやリノベーションでは、すでにあるものの範囲内でしか手を入れられないことがあります。先の例のように空間を広げられればいいのですが、玄関まわりはそれができないことも…。
その場合は、スライド式の収納を採用したり、既存の靴箱にちょっと手を加えて使いやすくしたり、アイデア次第で改善しています。
「リビング」まわりの造作棚
リビングまわりでも、各ご家庭の使い勝手やプランに合わせてさまざまな造作棚が考えられます。例えばこちらの戸建てのリフォーム施工をさせていただいたY様邸では、リフォームで生まれたデッドスペースを活用して電話台を兼ねた収納棚を造作しました。中にコードレス掃除機と床用モップ、インターネットのルーターなどを置けるように設計しており、コンセントも備え付けました。これならフル充電された掃除機をいつでも気軽に取り出して使えますし、コードなどによる見た目のごちゃつきやほこり溜まりも防げます。
近年は家で仕事や作業をするケースが増えたこともあり、住まいにワークスペースをつくるプランが一般化しています。LDKの一角にワークスペースを設ける際のテーマになりがちなのが「独立性をどう保つか」。マンションリノベーションを施工したK様邸では間仕切り壁を建てて、リビングとワークスペースをゾーニングしました。
グリーン色のデザイン壁のリビング側・ワークスペース側の双方に、壁をくり抜くように横長の棚を造作。ワークスペースの壁側にも壁面収納を設けました。お気に入りをディスプレイするための棚と、生活に必要なものを機能的にまとめておける収納。快適なリビングに必要な2つの役割を、この間仕切り壁と壁面収納に集約しています。
「キッチン」まわりの造作棚
キッチンまわりでも造作棚は大活躍します。まずひとつは食品、キッチンで使う道具や備品をストックしておくための棚。スペースに余裕がある場合はパントリーを設け、その中に壁面を利用した、棚板を可動できる棚を造作します。場合によっては、対面キッチンの並びに収納棚を設けることも。自由度の高い造作棚は、自分の使い勝手や置く物に合わせて棚の高さをカスタマイズできますし、収納に用いるストッカーの色やデザインで個性が表現できるのも楽しいですね。
既存の建物に手を加えるリフォームやリノベーションでは、どうしても寸法が合わず、スペースが微妙に空いてしまうことがあります。収納にしたくても、既製品ではそこにぴったりハマるものが見つからない…というときの強い味方が造作。スペースに合わせて収納がつくれて、空間を無駄なく活用できるのも、造作棚の嬉しいポイントです。
今回ご紹介したのはごく一部で、他にも本当に多種多様な造作棚があります。リノベーションやリフォームの依頼先を探す際には、こういった「かゆいところに手が届く」工事をしてくれるかどうかも、確認してみてはいかがでしょうか。
札幌市を中心にで戸建てやマンションのリノベーションをはじめ、住宅の新築やリフォームを手がけるSAWAI建築工房では、複数の女性プランナーがご家族のライフスタイルに合わせて、アイデアあふれる機能的で心地よいデザインの住まいをご提案しています。
気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。