マンションのスケルトンリフォーム

マンションリノベーション工事前のスケルトンの状態

リフォーム事例を見たり、リフォームについて調べたりしていると「スケルトンリフォーム」という言葉を目にすることがあります。スケルトンリフォームは、近年人気のリフォームのひとつです。スケルトンは英語で「骨組み」を意味します。スケルトンリフォームとは、床、壁、天井をすべて取り払って、柱・梁・床といった建物の要となる「躯体」のみの状態にし、間取りから造り直す大掛かりなリフォームです。排水管などにも手を加えることができるので、通常のリフォームでは難しい水回りの移動や変更も可能です。
スケルトンリフォームとリノベーションは混同されることも多いのですが、スケルトンリフォームが「建物の躯体を残してすべてリフォームする」ことを指すのに対し、リノベーションはそれに限らないという違いがあります。
また、スケルトンリフォームは骨組以外をまるごと変えるリフォームになるため、新築同様の住み心地にすることが可能です。リフォームの中では最も大掛かりな施工ですが、建て替えよりは大幅に費用を抑えられます。

一般的なリフォームに対して、スケルトンリフォームは

  • 内装のカスタマイズが自由自在
  • 耐震・断熱性アップで安心
  • 建物の面積はそのままでリフォーム可能

のようなメリットがあります。

マンションのスケルトンリフォームでは、コンクリートの地肌が見えるところまで、住戸内をすべて解体・撤去して、一から間取りを造ります。

マンションリフォームのためにフローリングを剥がした様子
壁や設備を解体します
マンションリノベーションのフローリングを剥がします
フローリングを剥がしてゆきます
マンションリノベーション工事前のスケルトンの状態
新しい設計に合わせて鉄筋を組み立ててゆきます

間取りも自由に・水回りも自由に

築47年の中古マンションを購入し、SAWAI建築工房にリノベーションを依頼してくださったN様の事例をご紹介します。

N様がプランニングの際に最も重要視したのが、「暮らしの動作をスムーズにする」こと。こちらの中古マンションは、3つの居室とダイニング・キッチンで構成された3DKと仕切りも多く、2方向から景色が楽しめる角部屋にも関わらず、窓のない居室もあるなど窮屈感があるため、動線をスムーズにを叶えるべく「仕切りのないオープンな住空間」を提案しました。

スケルトンリノベーショだから実現したマンションの間取り


トイレと浴室以外には建具のない玄関からひとつながりのワンルームで、約100㎡の広い室内に、窓からの光がくまなく届く開放的な大空間とし、室内収納は1ヵ所に集約。扉の開け閉めも必要最低限で、暮らしの動作がスムーズになり、仕切りなしで通気性がよく、空気の流れを遮断しないので冬場も室内がまんべんなく暖まるなど、快適さも大幅にアップしました。
また、長い廊下と壁に阻まれて光が届かなかった玄関と玄関ホールを、サンルームまで伸びる「広い土間空間」を提案しました。アウトドアが趣味のN様のキャンプグッズ一式の置き場所やシューズボックスなど、収納空間の機能も兼ね備えています。

<before>工事前のマンションの間取り。壁で部屋が細かく仕切られたつくり
<after>N様のライフスタイルや要望に合わせて、
間仕切り壁を極力なくしたオープンな空間をプランニング
<after>玄関から入って、サンルームまで続く土間空間

自由な設計と既存状態の確認に欠かせない「スケルトン化」

このように大きな間取り変更を行う場合、設備の入れ替えや内部仕上げの修繕などと違って、屋内を一旦、ほぼ何もない状態にする工事を行います。部分的なリフォームに比べてコストはかかりますが、その分、設計の自由度が高く、「マンションの現状が確認できる」というメリットもあります。

特に築年数を重ねたマンションは、配管や窓まわりなど見えない部分の劣化が進んでいる場合が多く、スケルトン化することで既存状態の確認と必要に応じた対策ができます。築47年のこのマンションも例外ではなく、プランの自由度の高さと現状を確認できる安心感があります。

スケルトン化で、初めて分かることがある

大きく間取りを変更する際、知っていて欲しいのは「解体することで初めて分かることがある」という点です。スケルトン化で判明した状態によって想定していたプランの実現が難しくなってしまうこともあれば、逆に諦めていたことが可能になるケースもあります。N様のマンションも、トイレの配管の接続方向が予想と違っていたなど、スケルトン化を機に発覚したことがいくつかありました。

<解体後>思ったよりも複雑な接続方法になっていたトイレの配管部分。解体前に分かっていたらトイレの配置が違ったものになっていたかも…

既存の玄関土間と、通り土間を予定している床面には高低差がありました。収納をなくして、玄関からサンルーム方向へとまっすぐ土間を延ばす設計にしましたが、玄関ホールや収納のあった場所と既存の玄関土間の高低差が、階段1段弱分ほどありました。

<before>玄関に入ると正面に扉があり、収納になっていた
<解体後>扉も壁も収納も取り払われて、正面の窓まで一直線に続く空間に
<解体後>スケルトン化によって分かった、玄関と上がり框の取り合いに想定外の段差

既存の玄関の高さに合わせてレベル調整の工事を行いましたが、「スケルトン化」することで、このような想定外の事態に気づくことができます。事前にマンションの竣工図で確認できることもありますし、すでに物件を購入していれば、不安な箇所を一部解体して調べることもできます。

<after>間取りを見直し、新設した通路を兼ねた土間空間。正面のサンルームからの光が迎えてくれる明るい空間に

完成したN様邸は、緑豊かな山々や遠くまで広がる空を望む景色が気持ちよく、リモートワークに対応したゆったりとしたワークスペースや玄関からすぐに手洗いができるレイアウトなど、今の時代にフィットしたプランを実現し、仕事も趣味もますます充実し、より自分らしい暮らしが楽しめる住まいになっています。

より詳しいリフォーム後のN様邸はこちら▷【マンション】札幌リフォームN様邸

中古マンションリフォームは「物件選び」から設計や施工の専門家に協力を仰ぐのがベスト

自分たちで中古マンション等の物件を探し、決めてからリフォームやリノベーションを依頼する方も多いですが、最も安心なのは、物件選びから専門家と一緒に行う方法です。個人で物件を購入してから、いざリフォームを始めると、「マンションリノベらしく、躯体のコンクリートを現しにして仕上げたい!」と考えていたのに、購入後にそれが実現不可能だと判明するといったリスクもあります。せっかく大きなリフォームをするのなら、プロの目線と自分の希望をすり合わせながら理想のマンションに出会って、本当に満足できる空間を作り上げたいですよね。

SAWAI建築工房では、お客様の満足する住空間を作り上げるスタートとなる「物件選び」からサポートしています。もちろん、今お住まいのマンションのリフォームのご相談も受け付けています。マンションリフォームをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。