築年数
築31年
構造
軽量鉄骨2階建て
工期
約2ヶ月
お住まい
夫婦2人+お子様1人
全条件を満たしたのは軽量鉄骨の中古住宅でした
お子さんが生まれた2013年から、マイホーム取得を考え始めたKさんご夫妻。当初は住み慣れて気に入っていた豊平区で新築マンションを中心に探しましたが、予算が合わず、立地条件に奥さまの実家がある清田区を含め、リノベーション前提で中古住宅も検討。1年ほどかけて現在の家を見つけました。「実家に近く、角地で日当たりがいい点も気に入りました」と奥さまは話します。
K邸は軽量鉄骨2階建ての工業化認定住宅で、「リノベするには構造的に制約があることも承知の上で購入しました」とご夫妻。階段の位置など主要構造部分は変更できないため、見積もりを依頼した3社のうち2社は、奥さまが要望した対面キッチンを「できないもの」としてプランに入れていませんでした。
Before
残る1社は、ご主人がシンプルで温かな印象の施工事例に惹かれて選んでいたSAWAI建築工房でした。提案されたのは、キッチン側面からダイニングを望むプランで、ご夫妻のイメージにもぴったり。階段の位置を変えられないため、ダイニングとキッチンを対面で配置することはできませんが、これならキッチンに立ちながらダイニングやリビングで遊ぶお子さんにも目が届きます。キッチン背面には収納棚が設けられ、調理中に後ろを通っても邪魔にならないゆとりのスペースも確保。
「対面式のキッチンにはならなかったけれど、かえってよかったです」と奥さまは笑います。
挙げていた希望に対する的確な助言にもご夫妻は感心。例えば、リビングに設けたかったウォークインクローゼットは、当初ドアを付けず壁の上部を空ける予定でしたが、キッチンのにおいが移ってしまうとのアドバイスを受け、現在の仕様に変更しました。
「担当者さんは、クロスやフロアシート、カーテンなども膨大なサンプルのなかから私たち好みの数種類を選び出してくれ、とても助かりました。私たちの求めるテイストをわかってくれていたんですね」と振り返ります。
購入時が冬だったためご夫妻は気づきませんでしたが、K邸はかなり寒い中古住宅で、断熱・気密性能を高める必要がありました。まだ状態のいい外壁には手を付けないため、1階の窓は、既存のサッシ枠に新しいサッシをかぶせるカバー工法で断熱性能の高い窓に交換。明るく暖かい家族の空間ができ上がりました。
ご主人はキッチン横のカウンターがお気に入りで、「家では大体リビングかダイニングにいます」とのこと。パソコンなどの作業もカウンターで行っています。また、あまり家具を置きたくなかった奥さまの希望に応えて、カウンターや棚は大工仕事で造作。コスト削減にもなりました。さらに、キッチンの向きを変えたことで生まれた空間には、室内干しができるランドリースペースを確保しました。
2階は、クロスとフロアシートの貼り替えで印象を一新。物入れの襖には木目調のクロスを貼って、クローゼット風に仕上げています。
広々と開放的なリビングの天井には、ロールカーテンを取り付けて仕切れることも可能な仕様に。また、リビングとダイニングの両方の壁面にテレビ端子を設置し、模様替えや暮らしの変化にも対応できるようにしました。
新居に住んでから、「ストレスがなくなりました」と奥さま。やんちゃ盛りのお子さんをキッチンから見守ることができ、ぐるりと一周できる回遊型の動線で家事効率も上がったと、とても喜ばれていました。