築年数
築35年
お住まい
夫婦+母+猫3匹
さまざまな要件をすべて満たした二世帯実家リノベ
「そろそろ持ち家を」とIさんご夫妻が動き始めたのはリフォームを行う2年ほど前。同じ頃、奥さんの実家でも老朽化した部分の改修と設備の入れ替えを検討していました。将来、奥さんのお母さんに子育てに協力してもらう予定だったこともあり、実家の二世帯化が選択肢の一つに浮上。ご主人の実家がまだ改修を必要としておらず、奥さんの実家のほうがご主人の職場に近いことから、両家の賛成を得て二世帯同居のフルリノベーションに踏み出しました。
子世帯は、将来の子ども部屋2室と、猫のトイレスペースの確保が絶対条件でした。限られた空間に必要な機能を効率よく配置するため、対面カウンターをダイニングに。また家族で共有できる大容量のウォークインクローゼットを設けて省スペース化を図りました。
一方、親世帯の要望は仏壇と猫のスペースの確保。
子世帯に比べ面積の制約は少ないものの、間取りの自由度は高くありませんでした。そこで工夫したのが、収納を備え効率よく使えるダイニング・キッチン。すべてがピタリとはまる最適解が見つかりました。内装にはお母さんの好みを反映。「この歳で新しい家に住めるなんて!」とお喜びいただきました。
当初Iさんご家族は、玄関を含め親世帯・子世帯の完全分離を計画しましたが、設備費用が増えて居住空間も狭くなるため一部共用に変更。玄関は親世帯と子世帯で左右に分かれる設計としました。
また1階の浴室を一緒に使うため、階段を降りてすぐ横に、脱衣スペースへ直結する引き戸を配置しています。暖房・給湯の熱源は配管を引き込んで都市ガスとし、エコジョーズを採用。1〜2階ともに暖かく、ランニングコストも経済的です。諸条件を満たさなければならないパズルのような間取りの難題をこれまでの経験を踏まえて解決。ご要望どおりの仕様と効率的な生活動線を持つ快適な二世帯住宅となりました。