きっかけ・プランの特徴
18年前に新築した時から、20年後のリフォームを想定してコツコツと資金を貯めていたというK様。定年退職と時期を同じくして、リフォームの依頼先を探すこと2年。弊社のホームページをご覧いただき、訪問いただいたのがはじまりです。
定年で在宅時間が長くなるため、「家に居る時間が快適で、楽しく過ごせる住まいに!」がK様邸のリフォームのテーマ。札幌市内でひとり暮らしをしていた足の不自由なお嬢様が、将来ひとりで暮らしても大丈夫な家にしたいという思いもあり、お嬢様にも老後のご夫婦の生活にも不便のないプランをご希望されました。
K様邸にとって大切な場所である玄関は、車椅子での出入りや動きに対応できるよう、スペースを拡げることが大前提でした。その上で、ご要望のあったシューズクロークのスペースの確保、引戸の玄関ドア、ベンチや手すりなど、必要な要素を行動に馴染むように組み込んでいます。使い勝手のよいシューズクロークを設けるため隣接するキッチンのを一部削りましたが、キッチンの向きを対面式から窓向きに変えることで、シンプルな動線としています。キッチンに立った時にウッドデッキのある庭に目線が抜けるようにもなりました。
リフォームの大きな目的である「快適に楽しく過ごす」を叶えるため、1階にはご夫婦それぞれが趣味に没頭できる部屋を設けました。DIYを楽しまれ、ミニチュアカーのコレクションもお持ちのご主人のアトリエと、若いころにはリサイタルを開かれた声楽家で今も年1回お友達とステージに立つ奥さまのピアノルーム、そしてホームシアターを備えたフリールーム。さらに主寝室には大音響でレコードを聴けるように、ご主人こだわりのオーディオセットを配置しています。大好きな音楽を聴きながらゆったりと過ごす、豊かな時間の流れる住まいとなりました。