築年数
築15年
お住まい
ご夫婦
60代での住み替えは、介護がしやすく利便性が良いことが条件
戸建て、マンションと、これまでに3軒もの住み替えを経験してきたYさんご夫妻。今回のテーマは「楽しい老後」でした。新たな住まいを検討するにあたり、ご夫妻は「これからは在宅介護が当たり前の時代。万が一のときにも介護がしやすく、2人で寝られるほど余裕のある、2部屋分くらいの広い寝室が欲しい」、「いずれ運転免許を返納しても、車無しで便利に楽しく暮らせる環境が必要」という2つのことを考えました。
行動力があって決断の早いご主人は、新聞に出ていた駅近くの中古マンションの売り物件を目にして、すぐに電話。眺望も気に入り、即契約して「雨の日も傘なしで街中まで行ける」環境を手に入れました。次に探したのは、リノベーションの依頼先です。リノベーションをはじめ、家づくりに関する本や雑誌を20冊程度読破。さらにネット検索でいいと思った10社の考え方や事例を熟読し、3社に絞ってプランと見積もりを依頼します。その中の1社がSAWAI建築工房でした。
決め手は、間取りにほとんど手を加えない他社のプランに対して、弊社のプランは間取りの変更も含めた提案だったこと。そして何よりも、見積もりに「一式」という言葉がなく、詳細がとてもわかりやすかったこととYさんはいいます。「使う建材を変更して値段が高くなるにしても、逆に安くなるにしても、もともとの見積もりをベースに比較できるので明確で、安心でした」とご主人は振り返ります。
女性目線で工夫された「楽しい老後」の家
老後も暮らしやすいことはもとより、今も現役同然に仕事をし、海外出張で留守にすることも多いご主人は、「家に居る時間が長い妻の好みに合った、妻が暮らしやすい住まい」を希望。そのため家事動線など女性目線で、使いやすさを考えたプランをご提案しました。「キッチンの裏に設けられた洗濯室兼ストックルームは、洗濯から物干し、アイロン掛けまでできるので、とても便利です」と奥様に好評。テレビなどの配線をすっきりさせて、お掃除の手間も減らしたいという希望については、配線を隠せるよう造作の収納にひと工夫しました。
老後への備えも万全です。2部屋分を使った広い寝室は、必要に応じて間仕切りを設置できるように、天井に下地材を施工。廊下は車イスでの移動を考慮して幅を広く取り、壁には手すりが後付けできるように下地材を入れました。また広いトイレには、洗面台にも代用できる大きめの手洗い場を設け、将来の暮らし方の変化に柔軟に対応できるよう配慮しています。
寝室の隣には、ご主人が家での時間をゆっくり過ごすための「男の部屋」も。リビングとは少し趣の異なるシックなインテリアに、ご夫妻が気に入って購入し、引き戸に組み込んだステンドグラスが華やかさを添えています。「希望したことは100%叶えられました」と笑顔のYさんご夫妻。新しい住まいが、お二人にさらに健やかで楽しい老後を約束してくれそうです。