東京から札幌へ。30年の時を経て帰るための住まいづくり。

約30年前に購入されたマンションへ、このたびフルリフォームを経て札幌へ戻られたS様。 一人暮らしのための新しい住まいづくりを、私たちSAWAI建築工房がお手伝いさせていただきました。

買ってすぐ、住むことのなかった部屋
このマンションを購入されたのは、今から約30年前のこと。 ところが購入して間もなく東京への転勤が決まり、実際にご自身が暮らすことのないまま、長らく賃貸に出されていたそうです。

このたび札幌へ戻るタイミングを迎え、いよいよご自身の住まいとして使うことに。とはいえ長い間賃貸物件だったため、水まわりから内装まで、すべてを一新する必要がありました。

「リフォーム会社をどうやって選べばいいのだろう」

そう考えていたところ、私たちSAWAI建築工房のことを教えてくださったのは、ご友人でした。宮の森で私たちが運営するカフェをご存知だったそうで、「あの雰囲気が良かったから、一度相談してみたら?」と勧めてくださったのがきっかけです。

東京にいながら、安心して進めていただくために
最初の打ち合わせの段階から、ご自身の希望を汲み取って提案してもらえていると感じていただけたようで、「他社を検討する前に、SAWAIさんに決めよう」と思っていただけたそうです。

私たちは、東京から札幌への移住を考えるお客様が増えていることから、スタッフが東京での相談会を定期的に行っています。当時まだ東京にお勤めだったS様にとって、東京で相談やショールーム廻りができるという点が、とても大きな安心感につながったとのことです。

実際にショールームをご案内すると、製品の種類の多さに驚かれていたご様子でした。「そこまでこだわりはないだろう」と思っていらっしゃったそうですが、いざ目の前にすると選択肢の多さに悩まれる場面も少なくありませんでした。多くの製品から選ぶのはどなたにとっても大変なことなので、私たちはプロの視点から、お客様のお好みやこの家に合うものをご提案するよう心がけています。

そうしたやり取りを重ねる中で、ご提案する内容とお客様のお好みが自然と馴染んでいったように感じています。 「自分では選ばなかったであろうタイルやポイントクロスも、SAWAIさんだからこそ安心してお任せすることができました」とS様。

また、完成した室内をご覧になり、「仕上がってみると、すべての色が自然につながっていて、打ち合わせの中でさりげなく良い方向へ導いてもらっていたことを実感しました」とお話しくださいました。

迷った末に決めていただいた、洗面とキッチン
特に悩まれたのが洗面まわりでした。当初は「お手入れのしやすさ」を優先され、一般的なユニットタイプを選ばれる予定でした。しかしショールームを回るうちにお気持ちが変化していったご様子を見て、私たちからはお手入れのしやすさに加えてデザイン性も兼ね備えたセパレートタイプをご提案。鏡とシンクの間にタイルを取り入れることもあわせておすすめし、最終的にはこちらを採用していただきました。

S様 「もともとこだわりはないと思っていたけれど、実際に見比べてみると、やはりデザインや質の良いものを使いたくなってしまって」

キッチンの色についても、いろいろな中からご自身で気に入ってお選びになった一色です。当初は「派手かもしれない」と迷っていらっしゃいましたが、実際に設置してみると空間の良いアクセントとなり、今では大変気に入っていただけているようです。

S様 「たぶん自分だけで選んでいたら、この色には決してたどり着かなかったと思います。“大丈夫ですよ”と言ってもらえたから、思い切って選ぶことができました」

設備機器の選定では、途中で妥協しそうになったこともあったそうですが、何度もショールームへ同行し、実物を確認しながら一つひとつ検討を重ねました。その結果、最終的にはご自身が納得できるものを選んでいただくことができ、「最後まで妥協せずに決められて良かった」と感じていただけたそうです。

以前のキッチンは壁に囲まれた独立した形でしたが、「一人暮らしなのだから、開放的な空間にしたい」というのは、最初からのご希望でした。今回のリフォームでは開放感のあるリビングになるようにご提案し、気に入ってくださっているようで嬉しいです。

また、和室については、当初S様から段差を設けたいというご相談がありましたが、これから先の暮らしやすさを考え、段差のないバリアフリーをご提案しました。完成後には、「実際に暮らしてみて、バリアフリーを勧めてもらった意味を実感しています」とお話しくださいました。

東京から持ち帰った家具と、これからの愉しみ
ダイニングテーブルと椅子は、東京時代から愛用されていたものをそのまま新居へ運ばれました。ラグやその他の家具は、これからゆっくりと時間をかけながら、ご自身の気に入るものを選んでいかれるとのことです。

「今までの家はとても狭かったので」とお話しくださいました。朝起きて、広々としたリビングの窓を開け、空気を入れ替える。外の景色から季節の移ろいを感じる。そんな何気ない日々の積み重ねが、これまでとは違う暮らしの豊かさを運んできてくれているようで、私たちにとってもうれしい変化です。

約30年という時間を経て札幌へ戻られ、ご自身のための住まいをかたちにされたS様。私たちがご提案したタイルやクロス、キッチンの色を一つひとつご納得いただきながら選んでいただけたこと、そしてこれからの暮らしを楽しんでいただけそうなことを、私たちも大変嬉しく感じています。