「寝食」という言葉があるように、1日のうちの3分の1近くを費やす「睡眠」は生活の柱になる大事なもので、心身ともに元気に健康で暮らすために欠かせません。ただ一般的に家づくりではどうしてもLDKや水まわりに力が注がれて、寝室は後回しになってしまいがちですが、最近私たちが手がけるマンションリノベーションでは、心地よく居られる寝室を計画するケースも増えています。
そこで今回は、居心地の良さや暮らしやすさに合わせてリノベーションした寝室を2つご紹介いたします。
2面採光の明るく気持ちがいい寝室
マンションでは寝室は比較的暗くて狭いスペースに配置されることも多いのですが、こちらのマンションリノベでは、2方向に窓がある明るい部屋を寝室にしました。壁面には天井高までの十分な収納量のクローゼットに加え、壁厚とデッドスペースを利用した造作の収納棚も設置。昼間も気持ちよくて、ベッドに寝転がりながら本やマンガを読みたくなるような空間です。
室内窓で明るさと開放感をプラス
マンションの間取りによっては、窓がない場所に寝室を配置せざるを得ないことがあります。でも窓がないと朝になっても暗くて閉塞感もあって、なんとなく浮かない気分になりますよね。そこでこちらのマンションリノベでは「室内窓」を効果的に活用して、その問題を解決しました。
ご夫妻が趣味を楽しむための土間空間と寝室の間に、大きな窓を設置。2種類の窓を組み合わせ、換気もできるので、寝室にこもりやすい臭いや湿気の問題も解消できます。真っ白の壁に黒い窓枠が映えて、インテリア性もアップ。海外のアパルトマンのような雰囲気に仕上がりました。
このマンションでは、寝室の更に奥にある浴室との間にも室内窓を設けました。3つの窓を介して、浴室や水まわりまで、外の光が届きます。見通しが良いので、空間全体に広がりが感じられます。
このように工夫次第で、居心地の良い寝室をつくることができます。リノベーションをきっかけに、間取りや仕様、内装仕上げなどさまざまな角度から、睡眠の質が向上するような快適な寝室について検討してみてはいかがでしょうか。