リフォームで遊び心を取り入れる壁紙コーディネート事例

SAWAI建築工房のリフォームやリノベーションでは、個性的で素敵な柄の壁紙(クロス)をよくご提案します。壁の仕上げには塗り壁やタイル、エコカラットなど、さまざまな選択肢がありますが、壁紙は比較的価格がリーズナブルで、色柄のバリエーションが豊富なのが大きな魅力です。そこで今回は、弊社のプランナーが選んだ事例のコーディネートポイントをいくつかご紹介します。

1.シンプルな柄は無地の同系色と合わせてさり気ないアクセントに

「あまり主張はしすぎたくないけれど、変化はほしい…」。そういう方には、シンプルな色柄の壁紙を部分的に取り入れるのがおすすめです。例えばリノベーションを機に内装をモノトーンで統一した札幌市のI様邸では、キッチンの背面収納の壁を柄の入った壁紙で仕上げました。

キッチンまわりのグレーや白と色調を合わせた壁紙は、細い線で幾何学模様が描かれたデザイン。全体の雰囲気に自然になじみ、長く飽きずに楽しめそうです。

モノトーンでコーディネートしたキッチンまわり。その背面収納の壁を柄入りの壁紙で仕上げた
細い白い線で幾何学模様が描かれたさりげないデザイン

円山西町のモデルハウスにも、壁紙のアイデアをたくさん詰め込んでいます。
リビングと玄関側を仕切る壁は、北欧テイストの模様があしらわれた壁紙で仕上げました。同じ地色のクロスと組み合わせると、空間に統一感を持たせやすいですね。

LDKの壁を一部アクセントウォールに
同じ地色を選ぶと、空間に統一感を持たせやすい

2. モチーフが大きな柄は、広い面積で使ってこそ映える

壁紙は、使い方次第で素敵なインテリアになります。その個性を十分に発揮させるには、モチーフが大きな柄の壁紙を、なるべく広い面積に用いると良いでしょう。マンションをリノベーションした札幌市のS様邸では、寝室の壁の一面を優しい色調が心地よいウィリアム・モリスの壁紙で仕上げました。

奥さまが選んだウィリアム・モリスの壁紙が映える寝室

同じ柄がリピートされるウィリアム・モリスの壁紙ですが、一つのモチーフが大きいため、狭い範囲だと、その伸びやかでおおらかな柄の魅力が生かし切れません。ある程度の広い面積に張ることで、インテリアとしての効果が発揮されます。

一つひとつのモチーフが大きい柄は、できるだけ広い面積で使うと、インテリア性が高まる

次に、ご実家の戸建てリノベーションをした札幌市のF様邸では、リビングのテレビ背面の壁と、キッチンカウンターの下の壁を、同じデザインの壁紙で仕上げました。ウィンドウトリートメントに壁紙と同じ色調のローマンシェードを用いることで、華やかでインパクトのある柄が空間になじんで、このお宅らしい個性をLDKにもたらしています。

リビングのテレビの背面の壁と、
対面キッチンのカウンター下の壁に同じ壁紙を用いた。華やかな柄も、ローマンシェードと色調を合わせてコーディネートすることで、落ち着いた雰囲気に

3. バリエーション豊富な壁紙の「遊び心」を楽しむ

選択肢の幅が広いこと。それは、他のどの壁仕上材にも増して、壁紙選びの楽しい部分です(場合によっては、悩ましい部分でもありますが…)。円山西町のモデルハウスに設けた寝室の壁は、ヘッドレスト方向をアクセントウォールで仕上げました。細かなボタニカル柄が施された壁紙で、全体的にシックなトーンにまとめています。が、この壁紙を近くで見ると…

実は「アライグマ」がいっぱい!サンプルで見ていた以上にたくさんいて、私たちも少し驚きました。。小さなモチーフだと、遠くからと近くからで見え方がけっこう異なります。こんなふうに、さりげない遊び心を加えてみるのも楽しいですね。

近くで見ると、アライグマがいっぱい!

「造作した棚やニッチの壁を、柄入りの壁紙仕上げにする」という方法も、私たちはよくご提案しています。「目立つところや広い面積で使うのは勇気が要るな…」という方でも、普段は扉で隠れていて見えにくかったり、面積が小さかったりするとトライしやすく、空間のちょっとした変化を楽しめます。

造作の食器棚の奥の壁を、グレーのモザイク柄の壁紙仕上げにした例
にぎやかな柄の壁紙も、リビングの書棚の奥に使うと、本や小物で程よく隠れて強く主張しすぎない

せっかくリフォームやリノベーションをするなら、お気に入りのテイストを盛り込んでデザインにも遊び心をもちたいですよね。
気になる壁紙を見つけたら、どこにどのように使うのが良さそうかぜひプランナーに相談してみてくださいね。